ディスチミア症候群は、うつ病のひとつですが、違った症状が見られるのが特徴です。一般的なうつ病の場合は、自責の念が強く、自分のせいだと感じやすい傾向があります。ディスチミア症候群は、10代、20代の比較的若い年代に多く、自分ではなく、他人や環境のせいだと感じる傾向があります。周囲の人から見ると、わがままで自己中心的な人だと誤解されることもあります。ディスチミア症候群は、通勤や通学をしている時はうつの症状が見られますが、自分の好きな趣味や娯楽を楽しんでいる時は、気分が良くなり活動が出来ることが多いです。一般的なうつ病の場合は、好きなことをしても、気分が晴れなかったり、疲れが出やすい傾向があります。ディスチミア症候群が疑われる時は、精神科の病院やクリニックを受診することが大事です。診察や薬代には保険が効くので、あまり高額になる心配はありません。一般的なうつ病に比べると、抗うつ剤が効きにくい傾向がありますが、決められた分量はきちんと守って服用することが大事です。
ディスチミア症候群は、憂鬱な気分になったり、不安や緊張、イライラなどのうつ病の症状が見られます。一般的なうつ病に比べると、精神症状はやや軽い傾向があります。従来のうつ病の場合は、無理に励ましたりするのは良くないですが、ディスチミア症候群の場合は、適度に励ましをしたり、通勤や通学をさせたほうが良いケースもあります。ストレス耐性を付けることで、症状が改善することも多いです。ディスチミア症候群は、カウンセリングなどの精神療法や、認知行動療法なども有効です。認知行動療法を受けることで、間違った考え方を改めることも出来ます。好きなことをしている時は、活動が出来るので誤解が生じることもあります。本人にとっては大変辛い症状なので、爪噛みや頭髪を抜く、リストカットなどの自傷が見られる時は、早めに精神科の病院やクリニックを受診させることが大事です。ディスチミア症候群は大人だけでなく、中学生や高校生などのお子様も罹る可能性があります。お子様の変化に気付いたら、親御さんが付き添ってあげて下さい。